茶色になった歯を歯医者で白くする

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笑った時に見える歯が茶色っぽく見えるようになりました。子供達からも「ママの歯は茶色」と指摘されるようになり、自然に口元を隠して話すクセがついてしまいました。オシャレに気を使う事も無くなりましたが、周りに不潔な印象を与えたくはありません。

若い頃のように大きな口を開けて笑いたい、健康的な白い歯を取り戻したいという思いが募り、久々に歯医者を受診して悩みを相談する事にしました。

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歯医者で言われた予想外のこと

久々に受診した歯医者では、「歯磨き不足によって汚れが残っている状態」と言われました。1日3回、自分の中では念入りに歯磨きをしてきたつもりだったので、歯磨きが不十分と注意されたのは不本意でした。ただレントゲンなどで調べると、数ヵ所の虫歯が発見され、自分の歯磨きの仕方が間違っていたのだと思い知らされました。

「痛みが出る前に虫歯を発見出来てラッキーですよ」と言われましたが、確かに歯の汚れが気にならなければ歯医者を受診していなかったと思います。まずは虫歯治療を優先しなければいけないとの事で、歯を白くするためのケアは後回しになりました。

私の歯が茶色になった理由

幸いにも虫歯は初期の段階で発見出来たので、治療は軽く削って詰め物をするだけで終わりました。その後は歯科衛生士による歯磨き練習が行われたのですが、私の歯磨きの仕方はとにかく力任せに歯ブラシを動かしているだけで、実は汚れはほとんど落ちていなかったようです。

40歳を超えた大の大人が、子供のように歯磨きの方法を一から教えてもらうのは何とも恥ずかしい限りですが、面と向かってきちんと教えてもらうと、「歯ブラシはどのぐらいの角度に傾けると磨きやすいのか」や、「どれほどの力加減で磨けばよいのか」、「手首のスナップの使い方」などをよく理解出来ました。

また単に歯磨き不足というだけではなく、普段口にしているものも歯が汚れる原因だと教えられました。具体的にはコーヒーや紅茶、緑茶などタンニンを含んだもの、チョコレートや赤ワインなどポリフェノールを含んだもので、歯の表面に蓄積するとステインという着色汚れとなり、通常の歯磨きでは落としにくくなるようです。

どれも私が普段から嗜んでいるものばかりで、特にコーヒーは1日2~3杯は飲んでいます。タンニンやポリフェノールが歯に悪という訳ではないですが、せめてコーヒーを飲んだ後に口をすすぐなどすれば、もう少し着色汚れも抑えられたのかもしれません。

歯のクリーニングは歯石取りから

丁寧な歯磨きをするように心がけると、頻繁に歯茎から出血するようになりました。歯肉炎や歯周炎になる一歩手前の状態のようで、出血を恐れずにしっかりと磨き上げて下さいと指導されました。私の場合、歯石がたくさん付着しているとのことで、歯のクリーニングはまず歯石除去からスタートとなりました。

頻繁に歯医者に通って歯のメンテナンスを受けている友人は「歯石を取ってもらうとスッキリする」と言っていたので、さぞ心地よく感じられるものなのだろうと想像していました。しかし実際に治療を受けてみると、そう快適に感じられるものでは無かったです。

歯石除去にはスケーラーが使われましたが、歯と歯の隙間にスケーラーを入れてガリガリと削られると、あっという間に出血します。長きにわたって歯にこびりついた歯石を除去するのは簡単ではないようで、「そんなに力を入れないと取れないの?」と感じるぐらい、歯科衛生士さんも力を入いれて削ってきます。

痛みのあまり顔を歪めていましたが、「もうちょっと我慢してくださいね」と声をかけられながら、何とか半分が終了しました。時間切れのため、残り半分は翌週に行うことになりましたが、またこの激痛が続くのかと思うとウンザリした気持ちになります。

また帰宅した後はズキズキと歯が浮くような感覚と頭痛に苦しみました。そして翌週、憂鬱な気分で歯医者へ行くと、麻酔を使っての治療を勧められました。歯石除去で麻酔を使う事はあまり無いようですが、歯肉の下の歯石を取るのは痛みを伴い、かつ前回の治療時に出血が多かったことから、麻酔をした方が負担が軽いと判断されたようです。

これは私にとって非常に有難い提案でした。麻酔の注射をする時は少しチクッとした痛みがありましたが、麻酔が効いてからはスケーラーで歯や歯茎を触られても、それほど痛みは感じません。痛みが軽減されたことで、前回よりも治療時間も短く感じられました。

PMTCで歯を磨き上げる

無事に歯石除去が終わった後は、PMTCで隅々まで歯を磨いていきます。専用の機器を用いて、歯磨きでは落とせない汚れを落としていく訳ですが、歯に適度な振動を感じるぐらいで、痛みは全くありません。歯石除去で感じた思いとは真逆で、「終わりました」と言われた後も、「もっと続けて欲しい」と感じるほど気持ち良かったです。

そしてデンタルフロスで最後の仕上げをして、「こんな感じの歯になりました」と鏡を見せられたのですが、歯に付着していた汚れは綺麗に無くなっていました。歯の色はホワイトニングした後のような真っ白さではありません。

ごく自然な白色ですが、自分の雰囲気には合っており大満足でした。ステインによる着色汚れが無くなっただけですが、歯に白さが戻った事で顔色が良くなったようにも感じられます。綺麗に磨いて貰ったので、歯がツルツルになっており、家に帰ってからも嬉しくて何度も鏡で見直していました。

また歯垢や歯石を綺麗に除去出来たため、口臭が気にならなくなったのも良かったです。

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歯医者で勧められた歯磨き粉を使って自宅でもケア

歯の健康、美しさを持続させるために、定期的に歯医者へ通ってクリーニングを受ける事になりました。また家での歯磨きも重要です。歯科衛生士さんに教えてもらった通り、ゆっくりと時間をかけて歯磨きをしています。ちなみに歯磨きの際は、歯医者で勧められた歯磨き粉を使い始めました。

ステインを落としやすくする成分を含んでおり、確かに市販の歯磨き粉よりも効果があるように感じられます。

ホワイトニングをしなくても白い歯を取り戻せる

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歯を白くしたいと思い立った時、真っ先に頭の中でイメージしたのがホワイトニングです。ただ歯医者では、ホワイトニングは提案されませんでした。PMTCで汚れは落ちるのかと実は懐疑的でしたが、治療を受けた後の白さとツルツルとした感触は感動すら覚えました。

高い費用を出して特別な施術を受けずとも、自宅での丁寧な歯磨き、そして歯医者での定期的なメンテナンスを続ければ、健康な白い歯をずっとキープ出来るのだと思います。

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